大般若、花祭り、彼岸、盂蘭盆会など曹洞宗を含め仏教には多くの行事がございます。
宝珠寺も行事を行っています。各行事についてご説明させて頂きます。
1月
曹洞宗では正月三が日に「転読大般若(てんどくだいはんにゃ)」と呼ばれるご祈祷を行います。
「転読大般若」とは「大般若経」を転読することにより、その功徳をもって、世界の平和や各参列者の平安などをご祈祷申し上げる法会のことです。
『大般若経』は、『西遊記』にも出てくることで有名な三蔵法師玄奘(602~664)が、最晩年になってから4年余りの年月をかけて配下の訳経僧たちとともに翻訳した、あらゆる仏典の中で最大規模を誇る経典です。
宝珠寺では近隣の曹洞宗の僧侶 7 名で一年の国土の安全、世界の平和、全ての人の諸災消除 悪いことがないように 、諸縁吉祥 繋がりのあるご縁に幸福があるようにを祈ります。
4月
4月8日は、お釈迦さまのお誕生をお祝いする「花まつり」の日です。
お釈迦さまは、今からおよそ2500年前、現在のインド国境に近いネパールの地、ルンビニーの花園でお生まれになりました。お釈迦さまの誕生日のお祝いを「花まつり」というのはこのためです。お釈迦さまの誕生日である4月8日に当寺で作った甘茶を誕生仏に注いでお祝いします。その際に瓶に詰めた甘茶を持ち帰り用にご用意しております。
8月
仏教の世界には「餓鬼道」と呼ばれる世界があります。
この餓鬼道に堕ちて苦しんでいる有縁・無縁の精霊を供養する法要が施食会です。 その良い行いが、廻り廻って自らの先祖の供養にもなります。亡くなった人の霊はお盆に帰ってこられると言われており、その間にご自宅に伺い精霊棚や仏壇の前で読経させていただきます。